2010/6/27 日曜日

諦める。

Filed under: ネコ,日々雑感,時代 — patra @ 0:19:58

家具のセレクト決定に「patraの好きにしたら・・・」という返事が届く。
たしかにそうだ。今まで使っていたアンティークの茶色のオケージョンテーブル30万がたった3万。オールドパインのワーキングテーブルも1万5千円、しかも運送代も請求されるのが引き取り時の値段!と聞き、呆れるとともに不機嫌にもなる。私の好きな永年の家具が二束三文とは。息子の友人が引き取ってくれるらしいので大事にしてくれるなら其の方が余程うれしい。
今、日通あずかりのオールドパインも叩かれるのなら大事に持っていよう。
これらユースドと2、3点の家具の為にバランスを想像しながら選んだテーブルはモダンですが角が剥がれ易そう。
出来上がるまで4ヶ月係って船旅で届くそうです。大妥協ですがデザイン優先できめました。

今までの家具は一生使うつもりだったのに・・・新しいマンションには、まず似合わないから家具にも可哀想。

来るお客ごとに勿体ないわね〜と言われるだけで傷つく近頃です。が、骨折しちゃったのは自分なんだから、と何度も言い聞かせているうちに何もかもバカらしく成ってきた。つまり相当に転居で、めげています。

気持ちを高める意味で選んだ惚れ惚れするイタリアのムクのテーブルを諦めた理由は1に猫ちゃん達です。テーブルに乗る、という癖をつけてしまった我が家の猫ども。爪の引っ掻き傷を気にしながらではたまりません。今更叱るのも可哀想だしね。
不安そうに私を見上げる猫と老母・・・。IMG_0639_1

君たちの不安は護るとして、私の不安はどうなるの!?やれやれ・・・いつも貧乏くじは私です。
そうそう、母の部屋には台所の今までの2つと長椅子が行きます。ぜんぶ環境をかえちゃうと老人が惚けるそうなので・・・
理由その2は、メンテナンスが大変な事。水のシミやコップの輪ジミが結構天然素材は気を使うからです。

それから、良い本箱が見つからず写真集の大量処分を決めました。持っているだけの自己満足で禄に開きもしない洋書や写真集で壁を潰されたくないからです。
捨てる覚悟が出来たらサバサバしました。
食器とフレンチカントリーの小物だけは永久保存。入れ子式なので仕舞えば小さいから。もう本国にも無い稀少コレクションなので、僅かしか手放しませんが、飾り棚などは出します。9月頃にガレージに出します。拾ってください。

これらコレクションの似合う田舎家を東京のど真ん中に完成させるつもりだったのだが、奇麗さっぱりと諦める。何もかも気のせいだった事にするまであと少し。
このHPのインテリアやルームは永久にリンクして残します。
諦めずに闘い続けた部屋の記録です。どこも可愛いが溢れています。漆喰の壁。ブロックの壁。土足の侭の床。ほんとうのお洒落がつまっています。写真から旅してみてくださいね。


2010/6/26 土曜日

反動

Filed under: 友人,料理,日々雑感 — patra @ 2:02:56

IMG_0659IMG_0656デンマーク戦に興奮しても睡魔には勝てずお昼まで寝ました。目覚ましがケタタマシク鳴ってます。
無理して起きてヘルパーさんとお掃除。午後に車椅子の点検があるし金曜日はマッサージもあり大忙し。
家具を決めなくてはならないが、やはりイタリア製のウオールナッツの素晴らしい天板は諦める。
地震が来るかもしれない時代に贅沢は敵。真っ白い部屋に真っ黒い机・・・これだけ。
母だけお粥と海老フライで定時に食べさせ電話。何故こんなに迷ってしまったのか?考えてみたら、結局自分の段取りの悪さも在った。人に質問するとき、真っ先にサンプルも送って頂けば呆気なく済んだのに。IMG_0665CIMG7411

教育も間違えたかもしれない。息子達は少なくとも私に対しはっきりと彼等の意見は言わない。
子供のときから厳しく躾けた教育が今頃うらめに出たかんじ・・・ま仕方がないか(笑)。
恐い孟母だったんだから。
首筋から肩が異常に凝ってしまったので揉んでいただくが全く柔らかくは、ならなかった。
昔の仕事仲間から電話で友人の病を聴かされる。そっとしておくしか出来ない。彼の性格を考えれば・・・
だれもかも充分にそんな年令なんだわね〜。
冷凍庫の整理でラムチョップを焼く。美味しかったので佳しとしよう。
ストレスか、ついアイスクリームまで手がのびてしまった。なんという自制心のなさよ。


2010/6/25 金曜日

岡田監督

Filed under: 人物,料理,日々雑感,時代 — patra @ 21:14:57

CIMG7407CIMG7409CIMG7411告白すると岡田監督は嫌いだった。何度も言うがキング・カズ(三浦)のスタメンから外すやり方に激怒したからだ。もちろん外す理由があったにしろ、そのやり方が嫌いだったからほとんど今回は選ばれた選手にも興味を持てなかったのだが、TVで出発前にインタビユーを受けてる監督の顔を見て「おや?」と思った。両頬にうっすらとシミができてきていたのだ。
もちろん年令もあるが、人相を見るときに注目する陰のようなシミは別、これは目下を可愛がるのに報われない虚しさを現しているシミだった。岡ちゃんは、いい人なの?選手達にはもしかして!?
目の見つめている先きも深い沼のような暗さを宿している。
興味を持って生年月日を見てみたら偏官という武将の星。しかも今年は運気が、かなり強い。もしかして1勝くらいできるかもしれない。あの目の中の怒気のような暗い重い決意のようなものが、もしか奇蹟を齎せば万が一にもチャンスはある。応援メニューは現状からの脱皮、海老チリでゲンを担ぐことにする。

見事に勝利したデンマーク戦でした。
あの目は武将の目、もし負けて戻るときは死する覚悟の目だった。もう必死で応援しましたよ。選手達が一番みじかに苦悩を感じていたんじゃないかな?
振り向かれないチーム。期待されない日本代表・・・奇蹟を呼ぶのは誰一人スターがいないチームに沸き起こった連帯感、「絆」です。感動したのは其処です。チームプレイとして全員が果たす目一杯の力戦は崇高でした。
何か、こういう事なんだな・・・結束とは。
岩をも通す目ぢからは恐ろしく暗い。
顔が「嫌い」だけで苦悩を見ていなかった自分、好き嫌いで括れない「人相」が一杯あることに今更ながら不勉強を恥じました。熱い鉛を飲みこむような目を初めて見てしまった・・・。


2010/6/24 木曜日

プラム、やっと逢える。

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 3:31:46

CIMG7399CIMG7400近くのスーパでは未だイチジクも出てない。やっとプラムが出ました。おお、なんと良い薫り・・・と喜んで4個も食べてしまう。
果物ではネクタリンももう直きだな?去年の日記でも、赤くならないプラムで騒いでいた。八ヶ岳からどっさり届いた果物の山を見て。ジンとする。
時間というのは我々にはゆるーく感じるだけだが、闘病している人間には確実に奪う時間となっている。八ヶ岳にこの夏は戻れるのだろうか・・・先週以来何もニュースが入らない。看病と仕事に頑張ってくださるご主人が頼みなだけで、無力な家族で申し訳ない・・・


2010/6/23 水曜日

素麺が贅沢だった時代

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 1:19:55

CIMG7391CIMG7389CIMG7392CIMG7386IMG_0648今の若い人はきっと知らないかもしれないが、東京では夏の冷や麦や素麺は子供は滅多に食べさせてもらえなかった。大人の嗜好品だった。
流通が今のように発達していなかったのでどの店にも置いてあるなんて事は無くデパートの贈答売り場に箱詰めにされて、勿体ぶって売られていた。
大好きだったが自由に食べられるようになったのは年頃になってからでした。

人には夫々の記憶があるけれど、夏にうどん屋さんから冷や麦や素麺の出前が頻繁に取れるように成った時,我が家が一番景気が良かった頃だった。たかが素麺の出前がだ。(笑)
その時まで家で素麺を茹でた記憶が無かった・・・。家事が苦手な母親だ。
そんな私達に父がぽつりと

「こんな物まで出前で取っているようでは、この先き立ち行かない」

その言葉が耳に刺さりました。ケロケロしてた姉と母とは大違いな私は億病だったのか、その言葉に怯えた。
結婚してからも今も、出前で素麺を取る事を止め、日々手をかけて作ってみるが
何の事は無い、今や出来合いのほうが遥かに倹約できる時代なのだから
時代と共に臨機応変が望ましいのかもしれない。

いつもUstreamの講演を拝聴してる川崎先生が包丁で手を切るのは包丁に言い含めないからだ!とお話してて興味深かった。包丁を日常使う女性の方が包丁より偉い!と因果を示す意味で床に置いた包丁を跨ぐのだそうだ。
昔はそうして躾けられたというお話は、非常に面白かった。
私は父の母親、お直婆さん(日本初の女性のハンドバッグ職人)に「包丁を使うには包丁に有り難いと感謝しながら研ぐことが肝心要(かんじんかなめ)」と6年生になった時,砥石の使い方、水で濡らす大切さ刃の当て方等を教わりました。ボーっと聴いていた尽くが今、活きています。

始末とか養生とかやり繰りとか、たくさん教えてもらいましたね。活かして暮らせているのでしょうか。


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