チップの逝った日は快晴だった。
やっぱりどうも様子が変だと思ったので29日は徹夜して看病・・・といっても手を握る、声掛けする。頭や喉を優しく撫でる。そして2回のお薬タイム。オムツチェックしかできない。
30日はヘルパーさん最後の日なので其の侭起きていたほうが楽かな?そうだ、日の出を写そう・・・・
徐々に顔だす太陽のあまりの美しさに思わず祈り、チップの事もおねがいする。助からなくとも安らかに・・・と心から
やっぱりどうも様子が変だと思ったので29日は徹夜して看病・・・といっても手を握る、声掛けする。頭や喉を優しく撫でる。そして2回のお薬タイム。オムツチェックしかできない。
30日はヘルパーさん最後の日なので其の侭起きていたほうが楽かな?そうだ、日の出を写そう・・・・
徐々に顔だす太陽のあまりの美しさに思わず祈り、チップの事もおねがいする。助からなくとも安らかに・・・と心から
目を大きく見開いたままなので、手で目の前に指をかざしても見開いた目を動かさない。
やっぱりもう目が見えていないのだろう。
獣医さんの打ってくださった注射は抗体を殺すためにかなり強いモノだった筈だ。
インターフェロンとステロイド他何だったか聴きもらしたので調べていたら見つけたサイトです。こんな大変な病気になっていたのか?と恐ろしい思いで読みました。
激やせぶりが急激なのもここを読んで分りました。発病からわずか10日でガリガリになるそうです。20日前にナデナデしたむっちりした背中は今は骨だらけです。
先生が打ってくださったもう一つは免疫抑制剤だと思います。
寝てばかりいましたが他は全く気がつきませんでした。食欲もあり・・・
ただ時々おシッコに血液が混ざっていたのが信号だったのですね。
何処から?何故・・・は今もわかりませんが手遅れなのでしょうか?
人間にも有る怖い病気だと知りました。チップの血液量では難しいのでしょう。
赤血球通常550万〜1000万がチップは105万。白血球通常6000〜15000がチップは3000−これは普通あるべき数値を異常に下回っています。10日経っても改善されない様であれば・・・と遠回しに仰られた言葉からも重篤は察知しましたが何とも辛い状況です。
もう目は完全に見えていません。心細そうな鳴き声も消え入るようです。
ユラユラと呼びかけに揺らすシッポだけが今の私へのチップの愛の絆です。
果たして妹のクララには伝染しないのでしょうか?
それも心配です。
自分の年令を自覚する時、こんな食事が一番好き・・・
これ普通の葱だが下仁田葱の焼いたのは本当に美味い。
今年は生牡蠣を随分食べたけど日本のどの海も危ない筈!
ある有名店の弁当、本当にこんなに美味しく無いお弁当もめずらしい。普通に美味しいお弁当なら4分の1の値段のオリジン弁当の方がましだ。全く食欲はないけど食べないと風邪を引くので2食は食べ米抜きは相変わらず死守。
蕪と茄子、エシャロットが結局、カボチャの煮たのや、焼き鳥迄お腹におさめる。
先日クリスマスにローストビーフの作り方を教えて欲しいと聞かれたのです。5人家族だそうです。私の答えは「予算、大丈夫ですか?お肉が一番大事でそれにはイチボ部位です。5人だと予算を超えますけど・・・
私がレシピを載せない理由は、こんな素材に頼る料理は家庭料理とは言えないからです。3回を1回にして良い素材・・・がポリシーだったけれど何か心苦しいとか後ろめたい気がするこの頃です。駄目ですね、こんな事では実に工夫が足らない。
ただ、私は幼児の頃終戦で、ほんとに餓えた時代があったのです。
子育、親の介護が終った今、多分やっと好きなものを食べられる時期になったと思う。病気になれば又何も食べず・・・だろうから今を楽しんでいます。
妹クララが心配そうに覗き込むベッドは新生児用の布ベッドです。
チップがオムツを敷いて眠っています。
チップは病気になっていた。しかも重い貧血、猫に多い『自己免疫性溶血性貧血』という病だった。往診の先生が採血してくださった結果、診断は先生の予想より遥かに重い貧血で目の裏も真っ白。今迄トイレに歩け、ベッドによじ登れたのが不思議な程の数値だそうだ。
全く気がつかないのも飼い主として相当な間抜けであったが痩せた?と気がついてから2週間足らずの昨日,初めてベッドで粗相をした。これはやっぱりおかしい・・・と運良く近くの獣医先生に往診していただいて分ったのだ。
インターフェロンと数種の注射をして頂く。他に飲み薬と栄養ゼリー。これが上手に飲ませられない。
牙が怖く上あごに擦りつけなさい!といわれても吐きちらされてしまう。
噛み付かれると困るので洗濯ネットに入れ、紙のオムツを敷いた赤ちゃん用ベッドを急遽、購入し、これなら把手が付いているので下げられる。
何とかベッドに載せて置けるだろう・・・
私自身が腕の力が無いので抱き上げたりできない苦肉の策である。
洗濯ネットに入れると猫ちゃんは安心しますよ!との先生のアドヴァイスであるが成る程・・・時々ネットのチャックを開けお水をのませます。
そんなチップを心配そうに覗き込むクララです。ぴったり寄り添って生きて来た二匹です。
秋頃、クララが尋常ならず啼くので、トイレ、餌、お水をチェックしても啼きやまずに一体どうしたのか?訳がわからなかった。
今思うと,鈍感な私に兄チップの異常を懸命にないて知らせていたのでは無いか?
人生を猫ちゃんと共にに暮らしてきたのに何とも迂闊・・・
懸命に伴奏して歩んでくれていたのに
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。朝、微かな息を確かめる。祈るしかできない。
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