2014/3/21 金曜日

夕陽評論家・・・油井昌由樹氏

Filed under: 友人 タグ: , , — patra @ 17:51:40

DSCN1170懐かしい友人が夜になってやってきます。
なぜなら女房殿の看病でずっと病院に詰めているからです。
えらいね〜毎日お見舞いに来てあげるそうです。
「今まで自由にさせてくれたから・・・ね」  まさに男です。

夕陽評論家の油井昌由樹氏と昔から友達なのよ、と言える喜びって東京ッ子の自慢です。
黒澤明監督に出会い家康役を頂いてから何故か監督に懐かれ、井伏鱒二氏の宴会に呼ばれ、お二人が亡くなるまでお友達になってあげていた嘗ての青年油井さんももう白髪、きれいなロン毛を結わえ、颯爽と玄関に現れました。以前病気なさったので心配でしたが、実際のほうが遥かに溌剌としています。実に声が良い・・・

井伏鱒二さんとの出会いは「家康役に逢いたい」だったそうで宴会の席につくなり言われた言葉が油井さんの歴史観に衝撃を与えたそうです。
「家康は寧々と寝たね・・・」
歴史認識にそうした理解力もあるのか?と私まで驚くユニークな天才達に愛されていた理由が、今回の30年ぶりの再会で良く分った。
野暮なところの一つも無い、自然体、今では絶滅の東京ッ子なのだ。

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DSCN1181 石岡瑛子さんとのエピソードや北野たけしさんとの交流、そしてユーミンは油井さんの追っかけだった事や彼女に「貴方は日本一有名な素人ね」と言わしめたエピソード等々面白過ぎて、もっと沢山お話を聞きたかった。
油井さんは巧まずして人と出逢ってしまう運にあるお人なのだ。
スティーブ・ジョブスの高校生の頃に逢っていたり・・・黒澤さんに紹介され出逢った中で最高に印象的だった女性は塩野七生さんだった事など等・・・・

それもこれも敢えて語らないカッコ良さが、今の油井さんを更にカッコ良くしているのです。

再会できてこんなに楽しかった人も稀有でした。

そして・・・

特筆すべきは油井さんが係わっているお仕事の一つにトライアングル金山聴覚障害児教育財団(駒場の東京大学先端科学技術センタ−バリアフリ−分野 福島研究室内)の専務理事のお仕事があります。出されている「おたより」という通信リーフレットの編集をなさっている、その工夫がすばらしいのに驚いた。

耳が聞こえないコドモタチとその家族が目から入る情報に最新の心配りがしてある。
開いたどのページも文字色が2色3色と綺麗な組み合わせのレイアウトで、今まで見たどんな新聞よりもお洒落なんです。
もちろん責任編集者の油井さんのセンスです。
油井昌由樹さんのような経験値豊富な自由闊達でセンスの良い人が係わって下さる事で障害者の世界も、きっと、もっと自由でお洒落な楽しさが広がるとおもう・・・

クリスマス会にサンタさんに扮しコドモタチと遊ぶ油井さんの姿、素晴らし過ぎて・・・・泣けるし頭がさがります。

奇蹟の人福島智教授との出会いにも油井さんの引力を感じてしまいます。


お散歩クララ

Filed under: ネコ タグ: — patra @ 10:37:43

DSCN1157DSCN1161食欲が全くなくなりウンチもでなくなってベッドに引きこもり中のクララさんが10日ぶりにお散歩のように部屋から出てきました。
昨夜カリントが無事に出たからですが、まだ食欲はありません。

でも、この調子で少しでも元気がでれば・・・
人間もそうですが排泄のリズムが自力で出来なくなると一気に弱ります。
でも輸液注射のせいでクララさんはピッピは出ていますので大分良いのでしょう。
ピッピが出なくなれば毒素が身体中に回ってしまいますからね。

しかし相変わらずご飯はたべません。シラスも嫌、チキンもマグロも嫌
食べるものが無いよと言ってられないのでチキンのスープを用意します。市販のはまだ試していません。


2014/3/20 木曜日

自力で

Filed under: ネコ タグ: — patra @ 23:59:41

DSCN1143

なんと食べなくなってからウンチが出なかったクララさん、自力でトイレで人差し指くらいのを出せました。
ベッドへもどろうとして、ヒョイと背伸びしているとこを・・・パチリ

まだ食は進みませんが一先ず出るものが出たのが嬉しいです。
心配しすぎてたかな〜
でも相変わらずベッドから出ません。
何か考えることがあるのでしょう、目を覚ましていてもベッドの上です。


マグロの落としで工夫・・・

Filed under: ネコ,料理 タグ: — patra @ 22:16:19

DSCN1156DSCN1155クララさんの一口だけ食べたマグロの落としを漬けにするには多いので生姜タップリ、胡麻油、出汁醤油で炒り煮して晩のおかずにしました。
生姜の微塵切りをパラパラ・・・軽く火入れしたのでパサつかずいけます。
無駄にしない為の工夫です。

今日は笹身とスープでクララさん、でも沢山は食べませんでしたがお腹が空けば啼くか出てくる気配もあったので、まずは良かった。

水分は注射しているので足りてるのかおシッコは出ています。
ゆっくり回復してくれると良いな〜


食べないクララさん

Filed under: ネコ タグ: — patra @ 0:14:13

DSCN1127獣医さんにお電話しても検査入院はむしろストレスになるから・・・と受けてくださらなかった。
人間で言えば百歳は越える年齢です。
喜んでシラスを食べたのは1日だけ、翌日は少し、今日はマグロを切って食べさせたが小さい一切れ分も完食できなかった。
カリカリをお湯で溶いて煮てドロドロのお粥にして、注射器でお口に入れてみる。
もの凄く嫌がって吐き散らす・・・
しかたが無い。
栄養剤を舌にこすりつけてからベッドへ連れて行くと前足でしきりに口の回りを舐めている。
実に嫌そうに何度も舐めるのである。可哀想に、無理に流し込むのはどうなんだろう・・・

亡くなる寸前の母が殆ど食事を取らなくなり
「お願いだから食べさせようと思わないでね・・・」
そう何度も言ってから1週間後に亡くなった。
母に比べるとまだまだクララさんのほうが生気がある感じです。

無理に口に流動食を流すのは残酷な気がするのは、母を見ていたからだと思う。
3年前の春も本当に食べなくなったクララ、輸液注射をしてから奇跡的に回復したのだった。

もう少し様子を見ます。結局食べないのでお通じもないのです。

ベッドの上の棚に居るジョバンニと熊の看護師さんと何か話しているようなクララさん。
「ぱとらが酷いんだよ・・・」と訴えているのかもしれない。
押さえつけてごめんね、とその姿を見て心が痛む私。
もうすこし一緒にいたいから
クララの好きに任せます。DSCN1112DSCN1119泣きたいのはクララさんの方かもしれないから...


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