2004/9/10 金曜日

無用の長物

Filed under: 日々雑感 — patra @ 3:00:43

一昨日の美味しかった、サンマ写真は見事に紛失。“今時は誰でもカメラ!で”間違いようのない仕組みですものね、。熱心に通って色々な情報をありがたくいただいてくるさとなおさんのサイトでご紹介してたカシオのExilimE、作業もしやすくこれなら面倒な手順も要らずBlogにだって写真をup出来るし...とニカニカと喜んだのも束の間、息子がパリへ帰る寸前に届いたカメラ、使い方の練習が即、本番だった。マニュアルを読みなんとか男爵芋の料理写真をupした時に何か・・・何かおかしな間違いを私がしでかしたらしい。

一昨日のサンマを載せたお皿は栃木あたりの名もない陶工の作、何をのせてもスッキリしない。捨てたいな〜と思っていた陶版に布目の模様の8寸皿だ。しかし母が何時も、「これは村田の小父さんの形見だから・・・」の一言で戸棚へ逆戻り。40年くらい前はモダンだったかもしれない四角の板状の皿、けれど何とも色味が料理を邪魔して嫌いなのだ。
慶応義塾まで出ている盆栽人は珍しく、宮内庁やGHQに出入りしていてもお金とはトンと縁がなく何時も何時も食えない芸術家の作品を購入しては、持て余し人にくばっていたお人だった。

その四角い皿、普段はお鍋の底に敷かれていた皿にサンマを盛ってみたのだった。
やっぱり、どうにも・・・。皿の端にサラダ菜、上に大根おろしを山に盛り、御供養だから写真に写した。ところが天上から視ていらした小父が
なるほど「野暮い・・・」そう思われたにちがいない。中途半端に薄い茶に中途半端な緑の繪つけ・・・・中途半端な薄さ、中途半端な大きさの用途不明皿。
 
それでも黒塗り椀に心太を入れ、モズクも小鉢に、黒豆を添え、昼の残り物の煮物を蓋ものに入れて、と頑張って皿を引き立ててみる。
写真を写したあとは美味しく頂きます、初物のサンマ。
 
デジカメはパソコンに繋ぐだけで取り込みソフトが起動して、勝手に動いてくれる。それが無かった事が失敗の始まりだった。IEで見る表示画面に写真が出ない!山のような質問メールに、息子がわざわざ電話をくれて、細かいチェックをするが。どう検索しても写真フォルダがみつからないのだ。
写真がパソコンに表示されない、という事は「機械の故障ではなくソフト的な問題、=人間の仕業でもあるよ」・・・つまり私だ!良く分からないのに勝手にいじりすぎなのだ。
 
「しかも気に要らないお皿に載せても良い写真にならないよ、出すな!ってことじゃない?」

駄目なものはダメ、ってことなのだ。自分が要らないものは他人はもっと不要なんだな、この皿を残すのは不本意だったのか?小父さんも。
...と無理矢理こじつけて何の料理も拒否するお皿をお役、ごめんにすることにした。


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