質素を旨とする4品
猛暑でしたね。
心頭滅却すれば火もまた涼し・・・の諺を思い出しながら、護摩だきの修行に入る前の大阿闍梨の4品の食事が脳裏に浮かびました。
尤も真似たのは品数だけですが・・・五穀を取らず、塩を断ち、眠らず水も摂らず炎に挑む厳しい護摩焚きの映像に見入り、真似る事など出来ない厳しさに、一切の雑念だけを払い、つかの間・・・暑さを忘れました。
ほうれん草の胡麻よごし、今は胡麻和えですね。
じゃが芋とアボカドをサイコロに切ってポン酢とジェノベーゼ和え、これは大阿闍梨のじゃが芋とコーンの寄せ焼きからヒントですが、とても美味しかった。
大阿闍梨の御修行の護摩焚きに入る前の1ヶ月前のお食事は五穀と塩を断ち、灼熱地獄に耐え得る体にする準備だそうです。
弟子の僧侶達が心を込めて作る御膳の美しさに一千年続く京都の比叡山の僧達の文化を感じました。