2016/12/8 木曜日

高倉健さんの追悼記念展

Filed under: 人物,感想 — patra @ 2:04:15

火曜日しか空いていない二人を誘って東京ステーションギャラリーへ高倉健さんの追悼展を見に行きました。
横尾忠則さん監修ですから面白いかな?と。
車椅子は百円引きで介助者はタダです。フミちゃんと車の運転と介助の石川さんはタダです。駐車場の通路から路を渡って直ぐに美術館へ行けるのも便利です。
地下の迷路のような所、点字用標識の床がガタガタするのだけが、ちょっと困りますがw
会場は大音響で4面、大きいスクリーンに健さんの映画の予告編が流れていて仰天しました。
え?これだけ?
ところが右手の暗い部屋、ちょっと穴のような空間が、まるで床が無いように思えるガラス張り、フミちゃんが恐る恐る足を出しています、そして吸い込まれるように中へ

つづいて私も石川さんと近づいてみました。
「段差?」「いやスロープかな?」
これが錯覚で驚く床と天井が鏡張りで、壁面一杯に横尾さんのコレクションの滝のポストカードが写り込んでいる空間なのでした。
横尾マジック、健在。
年代毎に撮った映画と時代に起きた出来事や事件も標示されています。
驚くのは1年に出た映画の本数です。
月に1本という年も、平均8本くらいは常に撮影していた勘定になります。

貼るたびに盗まれた映画のポスターの肉筆が展示されていて、圧倒的迫力です。
改めて横尾さんて凄い。
息子に「覚えている?家の天井に横尾さんと宇野さんのポスターが貼ってあったのを?」
と聞いてもあまり覚えていないようでしたがベッドルームの天井は英字新聞とプレイメイトの写真だったのを、薄ら覚えているそうです。

dscn1818dscn1817dscn1808-%e3%83%8f%e3%82%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%82%99%e3%83%a7%e3%83%b3-2膨大な予告編が各部屋に流れていて、椅子に座ってみる事もできましたが、あくまで予告篇です。

大いに愉しんでから又車で戻りました。往復3時間半くらいのお出かけでした。
5歳の時、多分松屋デパートに一緒に横尾忠則展を見に行ったので、これが最後でしょうか?考えたら可笑しかったけれど嫌がりもせずに見ていましたから、やっぱり横尾さんが魅力的なんだと思う。勿論、健さんは実に実に日本男児らしく美しい姿がスクリーン一杯に写っていました。

最晩年の健さんの目が父にソックリなのを息子は「そうかな〜」と軽く躱していましたが、私には重なるのです。
「少年時代」という童話を買ってきました。挿絵が素朴で時代感があってとても良いのです。それから健さんの写真集も勿論、買いました。


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