食べないクララさん
獣医さんにお電話しても検査入院はむしろストレスになるから・・・と受けてくださらなかった。
人間で言えば百歳は越える年齢です。
喜んでシラスを食べたのは1日だけ、翌日は少し、今日はマグロを切って食べさせたが小さい一切れ分も完食できなかった。
カリカリをお湯で溶いて煮てドロドロのお粥にして、注射器でお口に入れてみる。
もの凄く嫌がって吐き散らす・・・
しかたが無い。
栄養剤を舌にこすりつけてからベッドへ連れて行くと前足でしきりに口の回りを舐めている。
実に嫌そうに何度も舐めるのである。可哀想に、無理に流し込むのはどうなんだろう・・・
亡くなる寸前の母が殆ど食事を取らなくなり
「お願いだから食べさせようと思わないでね・・・」
そう何度も言ってから1週間後に亡くなった。
母に比べるとまだまだクララさんのほうが生気がある感じです。
無理に口に流動食を流すのは残酷な気がするのは、母を見ていたからだと思う。
3年前の春も本当に食べなくなったクララ、輸液注射をしてから奇跡的に回復したのだった。
もう少し様子を見ます。結局食べないのでお通じもないのです。
ベッドの上の棚に居るジョバンニと熊の看護師さんと何か話しているようなクララさん。
「ぱとらが酷いんだよ・・・」と訴えているのかもしれない。
押さえつけてごめんね、とその姿を見て心が痛む私。
もうすこし一緒にいたいから
クララの好きに任せます。泣きたいのはクララさんの方かもしれないから...