食べられない母・・・
新しい事に挑戦するって若いうちは何でも無い事でも年令と共に臆病になるのに病院から戻った母は担架からベッドに移された第1声は「素敵!ここが私の部屋なの?」でした。
貴方は誰?と訊かれ娘ですよ!というと「あーらパトラさん、太ったんじゃない?」にギャフン!
引っ越しの為に入院させたのを後悔していたが、なんか少しだけホっとした。
自分にも想い出深い場所が眼下に広がるのを吃驚しながらも楽しそうに見回してました。ピカピカに晴れていたので部屋の中は暑いくらい、早速窓を開けてくれるフミちゃんが帰る前にリクエストのアンカケうどん、トロロ蕎麦を取る。結局ほんの二口くらい・・・
戻って来る日、病院でも少し吐いたそうだ。多分もう食べられないような気がするのでお蕎麦を取ったのだが、案の定、ほとんど食べませんでした。痩せてしまった母に見えない所で大急ぎ自分食を補給食する・・・
夜は最中を四分の一だけでリクエストの海老天も食べなかった。