最後の赤紙配達人・・・104才の証言
百四才でお元気な西邑仁平さんが隠し保存しておいてくださった資料のお陰で、平和惚けの今、戦時下の役所に兵事掛かりという赤紙配達人のお仕事があり、お国のためとはいえ若い兵隊を戦地に送り込むために甲乙丙はおろか、様々な階級分けまで綿密に調べ上げていたかという資料は敗戦後、直ちに軍によって廃棄処分命令が下ったにも拘らず勇気を持って保存した西邑仁平さんに敬意を評したい。いつの時代も勇気と義憤と死者への礼を持って歴史を記録してくださる方は例外なく、普通に暮らす一般の人なのだが、戦争で死んでいった沢山の兵隊さんの為に証言してくださるために長生きしてくださった事が奇蹟のようでした。やさしい慈愛の眼差しが長い年月と信念をかけて育んだ目で印象的でした。ドラマもキャスティングが自然でとても気持ちが良かったです。戦地に5人の息子を送り出した母親役の風吹ジュンさんが自然で切なくて凄く良かった。