一子相伝 山田やの饅頭
松山の有名なお饅頭、山田やの一口で入る小さいお饅頭を頂きました。噂は聞いてましたが食べたのははじめて・・・上品で中々のお味。ヘルパーさんが母にお見舞いで下さったのです。江戸時代から一子相伝で護られてきた貴重なお饅頭。早速頂いた母は、前にやはりヘルパーさんから頂いた小さい茶色のお饅頭が好きらしく開口一番「あの茶色い小さいのが好き!と言う始末。「え?、あれは近所の1個10円ですよ〜。あれならばお易い御用、いつでも言ってください」と大笑いしてました。せっかくの貴重な150年も続いた製法を護るお饅頭も、深川育ちの母に会うと散々でした。が、たしかにあの茶色い小さい彼岸饅頭が10円という心意気は江戸っ子の物。実に捨てがたい・・・と思いながら老舗の暖簾の意地をかけた丁寧な包装を見入りました。
何をシミジミしたか、というと名物となるまで頑張るお店も偉いが、近所の名もない職人の地道な技もせいぜい贔屓にし町が活性化してゆく努力に手をかしたいな!と。
薄皮の10円饅頭は包装も何も気取らない箱入りだけど、作れといわれても10円じゃ出来ない。地域に還元しようとする誠実な商売人の努力ってのも老舗の努力と同じくらいすごいな!と。