義経「北の王者の死」
藤原秀衡の温情溢れる眼差しに出迎えられた義経主従はさぞ「ホ」とした事だろう。
「何も申されるな・・・何もかも全て飲み込んでお引き受けする」なんという男の余裕と度量。
義経さんの夢の国の話さえ笑みを持って「ここで鎌倉とは違う新しき国を目指してみるか?」
実の親より親らしい恩恵を実社会でも受けることが良くあるが、肉親の柵ではない1ッ歩引いた冷静な俯瞰で物事を見、判断し適確な助言ができるのは圧倒的に他人からの事が多いものだが、そんな他者からの温情に恵まれた義経さんの、人を引き付けて止まない魅力が飛び抜けていたのだろうが大河では書き切れてはいない。
佐藤兄弟の遺髪を見せる部分は本来ならば切ないシーンのはずだが泣けない。
吉次からの様子で静のお腹に居た子が男子で、しかも既に死んでいるのでは、と察知する義経と
弁慶・・ここの書き方も残念ながら胸に迫るものは何も無い。
わざとらしいシーンを入れるのは実は子は生きていた・・に繋げるのか??。
義経が秀衡の庇護の元に居る事を確信した頼朝は「ここは無理難題を言うてどう出るか・・」と相変わらずの策士ぶり・・・
一方秀衡は「我らを試しているのやも、臣下になったとみたいなら思わせておけばよい」と剛胆。
「祖父の代から三代、朝廷にも源氏平家にも屈さず、我々には自負が有る・・意地と誇りを失わなければ臣下とみなされても・・・」と自信に満ちた態度。
その鎌倉では秀衡から贈られた奥州の宝を前に「笑っている顔がうかがえる、奥州にはうかつには手を出せぬ」とする頼朝も実に抜け目が無い。
あぁ、残念!この磐石な強い味方が突然倒れるのでは義経さんの運命なんか風前の灯火だ。
かつて義経さんが助けてあげた暗愚な泰衡のおどおどと落ち着きのない瞳・・言葉とは裏腹に結局、彼が父秀衡の遺言さえ裏切るのですから運命には逆らえないのだ。
返書の文面から泰衡の狭量を見抜いた頼朝の読みなど落ち着いた展開だったとは思うけれど
今一つ押し寄せる悲劇の盛り上がりに欠ける。
かつて3話程回想でお茶を濁した倹約部分をカットしてでも、この藤原秀衡の大物ぶりを、もっと
じっくりと、加えて臆病極まりない人間の弱さが露呈してしまう泰衡の部分を掘り下げてほしかったと思う。
来週で終わるわけだが・・気持ちがなんか取り残されたまんまです。
はて皆さんはどうご覧になったでしょうか?
Patra様の戸惑い?、残念ながら同感です。今回はせっかくの良質の素材がうまく料理されていないような感想を持ちました。前2回がとてもおもしろかっただけに期待が大きくなり過ぎましたか。でも素材のひとつひとつには魅力を感じていますので、それを私好みに料理してくださる黛監督の来週”最終回”に期待しています!
コメント by LaLa — 2005/12/5 月曜日 @ 3:26:47
義経 第48回 「北の王者の死」
いよいよラスト2回となりました。義経様と逢えるのもあと2回かぁ。さみしい・・・。
義経様@滝沢秀明さん、奥州を出てからすっかりと大人びて頼りがいのある武将となって戻ってきましたね。藤原秀衡が頼りにするという設定に無理を感じません。
藤原秀衡@高橋英樹さん…
トラックバック by LAVENDERのつぶやき — 2005/12/5 月曜日 @ 3:28:37
第48回 「北の王者の死」
ついに、あと回です。
いきなり義経一行が、平泉に到着した場面から始まりました。
安宅の関から、あっという間に着きましたね。(→いやみです)
それはともかく、義経(滝沢秀明)たちを、藤原秀衡(高橋英樹)は温かく迎え入れます
そこで、今までの報告を。
も…
トラックバック by TOSUのブログ — 2005/12/5 月曜日 @ 4:30:52
北のマーサ父の死・大河ドラマ「義経」第48回
高橋英樹という役者の大きさを見せ付けられた42分。
義経との再会のときの懐の広さ、頼朝の無理難題を笑って受ける余裕、そして落ち入りの際にもそこなわれない威厳。古くは右太千恵の両御大から一夫、錦之助、勝新に至る風格の系譜が英樹にも受け継がれている。しかし、文…
トラックバック by ひなすけの日記 — 2005/12/5 月曜日 @ 6:25:23
義経 〜第48回〜
義経を庇護する巨星がついに逝ってしまいました・・・。そしてそれは鎌倉への防波堤がなくなったことを意味することでもありました。もし、いま少し時があれば、平穏な状態で泰衡への代替わりが行われたならば事態は全く違っていたのではないかと悔やまれてなりませんね…
トラックバック by いわぴいのドラマ日記 — 2005/12/5 月曜日 @ 6:44:34
大河ドラマ 「義経」 北の王者の死
義経一行、平泉へ到着。
しかし、更なる試練の始まりだった。
トラックバック by 雨ニモマケズ 風ニモマケズ — 2005/12/5 月曜日 @ 6:53:35
静御前〜義経に寵愛された悲劇の愛妾(7)
劣野の花に残る静の名〜時空を越えて、静は生きる 漣静御前にちなんだ植物に、ヒトリシズカをフタリシズカ(いずれもセンリョウ科の多年草)があります。 【ヒトリシズカ】 【フタリシズカ】 久保田淳『野あるき花ものがたり』には、それについての….
トラックバック by 源氏の歴史<NHK大河ドラマ「義経」をもっと面白く見るために> — 2005/12/5 月曜日 @ 8:42:39
TB有難うございました♪
九朗様が平泉へ逃れてから秀衡殿が亡くなるまでの期間は実は謎に満ちた期間でもあります♪九朗様はどのような生活を送っていたのか、とか秀衡殿の動きなどなどです。
ここらへんは創作性があったかと思います。
それだけに、余計‘秀衡’という人物をもっと描けたはずですが一回だけだとなんとも残念な感じがいたします。
コメント by ちこりん — 2005/12/5 月曜日 @ 8:52:27
歴史に「〜たら」「〜れば」があったら・・
「義経」今回は、最終回へ向けた前編という位置づけであった。
奥州平泉にたどり着いた義経主従。高橋英樹演じる藤原秀衡(ふじわらひでひら)が歓迎してくれる。
義経を大切に思いつつも、鎌倉との一戦に備え、義経を利用しようというしたたかな計算もあったと言われる。
トラックバック by 「感動創造カンパニー」ダスキン城北の部屋!仕事も人生も感動だっ! — 2005/12/5 月曜日 @ 9:41:46
義経48「おらぬ」と「わたさぬ」の違いは!
歴史上の英雄は夢を抱き夢を実現させるために天下統一に走る。
そこには夢とロマンがあった。それは、私腹を肥やすことでもなく、自己の保身でもなく、まさしく平和な世を作ることであり、人々を仕合わせにすることだったのでしょう。
では源義経は、誰かを仕合わせにし….
トラックバック by ぱるぷんて海の家 — 2005/12/5 月曜日 @ 9:48:35
秀衡の死「義経」(48)
高橋英樹(藤原秀衡)はさすがの貫禄。
この人の元なら大船に乗ったも同然・・
と誰もが思う
包容力と人物の大きさを表現していた。
とことん義経は運が悪かったのだ。
秀衡がもう少し長生きしていたら
義経の運命も変わっていたのだろう。
読心術と駆け引きに長ける頼朝…
トラックバック by 邦画ブラボー — 2005/12/5 月曜日 @ 10:16:13
LaLaさん
私も夜更かしでしたが、LaLaさんも負けてませんね、速効でTB返してくださって
ありがとう。
滝沢君がもう少し良い意味の色っぽさまでも表現できるようになれると良いですね。
最終日は出かけているので録画を忘れないようにしないと・・・1時間ですから気合いを入れないと。
>ちこりんさん
何回か何処にTBして良いか解らないのでしたが、歴史にお詳しい方のサイトは流石に違いますね。とても勉強になりました、ありがとうございます。
コメント by patra — 2005/12/5 月曜日 @ 17:58:16
義経 第48回「北の王者の死」
高橋英樹演じる藤原秀衡の貫録ある
演技に圧倒されました。
この回はこの秀衡と嫡男:泰衡(渡辺いっけい)
の確かな演技力に大きく係っていたと思います。
トラックバック by みはいる・BのB — 2005/12/5 月曜日 @ 21:57:35
義経(北の王者の死)
ようやく平泉に到着した一行。あの屏風{/kirakira/}以下、既に荷物は届いておりました。御館たちは、荷物が届いたことで義経一行が平泉を目指していることが分かっていたのに、なかなか到着しないもんだから気をもんだだろうな(実際には荷物の宅配なんてなっただろうけれ…
トラックバック by ザクとは違うのよね — 2005/12/5 月曜日 @ 22:35:33
それにしても、安宅関から義経の死までが三回で描けるなら、半年で完結させて中河ドラマとでもすれば呼べばいいのに。勿体無さ過ぎます。
コメント by dokudankoji福田 — 2005/12/5 月曜日 @ 23:08:27
福田先生のように演劇のプロからご覧になると、勿体無さ極まれリ・・と言うより憤慨なさった事でしょう。
これはキャスティングに選んだ役者が他局への仕事のために身体が空かなかった事等のアクシデントか?昔のように天下の・・に出る!といった睨みが最早、効かなくなったせいでは無いか!?と想像ですが。いくらなんでも安宅関から死まで3回とは有り得ない話ですよね。
コメント by patra — 2005/12/6 火曜日 @ 1:25:39
「義経」第48回
「北の王者の死」
先週・先々週と見せ場が続いたので今回はちょっとお休みのような、最終回に向けての繋ぎのような回でした。
義経一行はついに平泉に到着し手厚く迎え入れられます{/beers/} 秀衡は「何も申されるな。すべて飲み込んでお引き受けいたす。」と懐の大きさ…
トラックバック by ミチの雑記帳 — 2005/12/6 火曜日 @ 14:36:54
こんにちは♪
佐藤兄弟の遺髪にしても、静が産んだ子供のことにしても、もっと描き方によっては良いシーンになったのに〜と残念です。
秀衡と頼朝の駆け引きや泰衡のおどおどっぷりなど見るべき部分もありましたが、最終回直前なのでどうもバタバタ感が強いですよね。
最終回はきっちりとまとめてくれることを祈っているのですが・・・。
コメント by ミチ — 2005/12/6 火曜日 @ 14:44:19
ミチさん、泣いても騒いでももう最終回ですね。
色々な意味で一緒に応援できて嬉しかったです。どうもありがとうございます。(と・・すっかり終わった気分に!)
来年の「新撰組」に心が飛んでいませんか?
楽しみですね。
コメント by patra — 2005/12/6 火曜日 @ 16:57:10
義経48回「北の王者の死」
無量光院跡
「この後九郎殿を我が藤原家の子と思う」
これは本編ではなく番組冒頭、かつて義経が平泉で過ごした日々の中で秀衡が口にした言葉でした。
吉次が義経を伴って平泉入りをした当初、秀衡は義経の技量を見定め、場合によっては命を害することさえ辞さないという態…
トラックバック by Snow*flakes — 2005/12/6 火曜日 @ 18:45:09
こんばんは、patraさま!
ちょっと早くにお邪魔することが出来ました。
奥州が駆け足なのが惜しいですね。
今回の大河では命の恩人である義経を泰衡が打つことになるわけですから、彼をもっと掘り下げてもよいのでは、と同じ気持ちです。
でも、いろいろ思ってもやはり涙しながら観てしまう。
次回は最終回。最後に何が見えてくるのか、こないのか。
すべてが終わった後にわかることがあるかもしれないと、思ってはいるのですが。
コメント by 雪芽 — 2005/12/6 火曜日 @ 19:08:29
こんばんは。
自分で記事を書かずに、よそのブログをのぞいて楽しんでおります^^;
いつも思うのですが、こちらは、記事におけるpatraさんのちょっと違った視点に加えて、引き出し方がお上手なのでしょうか、コメントも読んでいて面白いです。
次回はいよいよ最終回。気合を入れて見なくちゃ!?
コメント by ヒロ子 — 2005/12/6 火曜日 @ 20:40:58
雪芽さん
いつもながら愛情の篭ったすばらしい視線の大河批評ですね。
細やかさと観察力を持って展開なさる独特の書き方は読んでいて実に気持ちがいい。
だからこそ、もっと貴女が満足するような、奥州でのお話をじっくりと見てみたかったですね。惜しいな〜〜。
>ヒロ子さん
他所の方達の感想もそれぞれホントに面白いですよね。せっせとTBする以前にはありがたく、こっそりと読ませていただいてました(笑)。
コメントにお返事するのが上手なのはU2さんがピカ1ですね。
どんどん発想が広がって行く・・・
胸いっぱいの最終回になりますかどうか祈りたいです。心配ですよね。
コメント by patra — 2005/12/7 水曜日 @ 1:20:31
第48回「北の王者の死」
話としては纏まっていたのに、物足りなさを感じるのは何故だろう、、。
泰然自若とした藤原秀衡は奥州に一大王国を気づいた風格を感じさせるし、
不肖の泰衡の神経質な挙動は未来の一
トラックバック by FIG JAM — 2005/12/7 水曜日 @ 3:41:03
義経 第48話「北の王者の死」
淡々と……
トラックバック by ふみさとの斬り捨て御免あそばせ — 2005/12/7 水曜日 @ 5:24:47
TBありがとうございましたm(_ _)m
奥州での最後の日々が1回で終わってしまうなんて、残念です。もうちょっとじっくり描いてほしかった気がします。
来週はいよいよ最終回ですね。感慨深いです。
こちらからもTBさせていただきましたm(_ _)m
コメント by ふみさと — 2005/12/7 水曜日 @ 5:31:41
patraさま
今回は、少し大人しい回でした。高橋秀衡の度量の大きさは、短い間にもよく伝わってきましたが、やはり掘り下げるべきところが不足したために伝わってこない部分があるのはもったいないと思いました。
政子にわざわざ、「義経には人を惹き付ける魅力がある」と説明させなくても、その台詞や行動から将としての引力を感じさせるところまでいけば、あと一山でも越せないかと思います。義経の絵になる美しさは「義経は美しい人だ」と言わなくても手の所作や眼の使い方で分かるのですから。
ともあれ最終回、やっぱり期待して見ます。
コメント by あじさい — 2005/12/7 水曜日 @ 17:32:12
大河 義経 48回 「北の王者の死」
「約束どおり平泉に戻ってきたのだ。それでよい。何もかも全て飲み込んで お引き受けいたす。」
「全てとは、このようなことになることも含めて全てじゃ。」
なんと温かく、包み込むように懐の奥深くまで響いてくる言葉なのでしょう。
義経をかくまうこと、それが火種….
トラックバック by ■■■花壇日記■■■ — 2005/12/7 水曜日 @ 17:33:34
>ふみさとさん
来週は多分10時のBSの再放送を見ることになるでしょうが今からドキドキ
長い1年でした。応援ありがとうございました。
>あじさいさん
仰るように台詞での説明じゃない感じる部分を多く見たかったですね。
あと二工夫くらい、我々視聴者の想像力を越える展開であったら・・・まだそんな事を諦め切れずに思ってしまいます。
素敵な感想文を読むことが出来て後半は「大河」を見ていてもとても幸せでした。最終回はぜひとも安心したいものですね。
コメント by patra — 2005/12/8 木曜日 @ 20:28:32
「奥州 藤原 三代 全3話」
突然すみません。「義経」に通じる「奥州 藤原氏」綴ってみました。
のちの奥州「伊達政宗」も、part5まで出来ました。トラバさせてください。
よろしくお願いします。もし重複の節は、お許しください。他の武将のテーマも多数あります。
ご覧いただければ幸いです。
トラックバック by 酔想 『歴史・雑学・お酒・本・パソコン・時事通信・etc』 — 2005/12/11 日曜日 @ 14:45:30
トラバ ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
まずはお礼が言いたくて。
また寄らせてもらいます(^_=)
コメント by かっちゃん — 2005/12/13 火曜日 @ 7:51:38