オーシャン・オブ・ファイヤー
馬が大好きなのはジンガロの紹介でも書いたけど何の知識もなく「オーシャン・オブ・ファイアー」を観て、馬がいっそう愛しくてたまらなくなった。主役のアメリカインデアンの血を受けながら白人カウボーイにしか見えない主人公フランク・・何処かでみたことがある顔だな?存在感が良かったが思い出せなかった。
観終わって調べてみたら、何と「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンのヴィゴ・モーテンセンだった。そうだったか!
アラゴルンもすこぶる魅力的だったがこのアメリカ西部の原産馬マスタングと呼ばれる野生の名馬「ヒダルゴ」を「弟」と呼び、愛し慈しみ友情と信頼をよせる実在のモデルを映画化した「フランク」役もホントは馬が主役なのに実に新鮮。屈折した生い立ちの男を自然に演じている。
マスタングの放牧地を守る為に賞金を賭け、サハラ砂漠中の選り抜きのアラブ馬と西部の野生馬「ヒダルゴ」が「オーシャン・オブ・ファイアー」と呼ばれる過酷かつ死烈なサハラ砂漠横断の長距離レースに命がけで挑むという単純な話なのだが、これが単なる冒険映画じゃないところが泣かせるのだ。
特筆すべきは主役の馬「ヒダルゴ」の流し目・・・表情豊かで可愛く健気・・・心臓が破れるまで御主人のために走る!と聞く馬の献身に惚れます。
動物好きは行きつくところ最後は馬だよ・・・とどこかで聞いたがこの映画を見るかぎり当っているとおもう・・・
走る馬の大群は勇壮で壮観、馬の脚の美しいことと言ったら美女さえ負けるな。
壁のように立ち上がる砂塵が恐ろしい砂嵐や、空を埋め尽くすイナゴの大軍、アラブの男達の衣装は翻ることによって世界一馬上姿が似合うことや、振り回す半月刀が切味良さそうで怖い、しかし一番恐ろしいのは○○。
観終わった感想は馬ってカワイイと
「私達人間はこんなに誠実に生きているかしら、動物に対してはずかしいね」だった。