7月の麻・・・
着物ばかり着て暮らす母はよほどの事じゃないと洋服は着ません。涼し気な麻は7月になって出した大叔母の形見の麻の揚柳です。
大叔母はとても着物の趣味が良く、山の手風では決して無い下町好みでしたが素材に凝る人でした。
帯は行きつけの美容院の先生から亡くなったお母さまのやはり形見の半幅を頂きました。
ろうけつ染めのタスキのアップ・・・
背の低い母には太すぎるし柄も大きい、このタスキは父方の伯母さんの
やはり形見です。
背が高く痩せてスラリとした方だったから太めで大柄が似合う伯母だったのでしょうね。
少しでもフックラ見せようとする伯母さんの工夫だったのかもしれません。
新しい麻の着物は仕立て卸しは堅くて着難いので何度も水を通して、散々普段着にしてからほどいて洗い張りをして柔らかくするとよい。
でも形見に頂く着物や小物はそんな必要が無いくらいしっとりと馴染んで着心地が良いそうです。
着物はこうして3代、4代と大切に着られて次世代へと受け継がれていきます。
相変わらず時代劇チャンネルを見ています。
団扇をやめてお扇子にしたらしい(笑)
ps
4代ってボロボロになりませんか?と聞かれましたがいえいえ
良い部分のこなれた布で孫の甚平なんか作ると最高な甚平になるのです。捨てるところが無い。7/3追記