2009/10/24 土曜日

お刺身でパリを釣る

Filed under: 家族,料理,日々雑感 — Patra ICHIDA @ 2:03:25

CIMG4638金曜日はマッサージの日なのに来客があったので訪問看護婦さんを非常に待たせてしまった。打ち合わせが終って,お客さまにお願いして電気を消していただいたりドアをプッシュしてから閉めていただいたり、と立ってる者は親でも使え!状態でした。恐縮。交渉は利害が一致せずで非常に疲れる。やっと戻ると台所のテーブルで看護師さんが,泰然と待っていてくれました。申し訳ない。少しだけマッサージ。もう夕食時間、慌ててホウレン草を茹でようとした途端に電話が鳴り友人の相談が入る。みんなどうして困ってから連絡してくるのだろう?どうして初めに言われた事を忘れちゃうのだろう。安易に考えていると空亡って命とりなのに、でも懸命に道を探す。途中,母の方の電話が激しく鳴るけど出られないので放っておく。これ実はパリの息子からだったと後で知る。友人の電話がおわっていよいよホウレン草、インゲンを茹でていたら,今度はパリの息子から私の電話に。これで又1時間もお喋り・・・待ちくたびれた母はお握りを出して食べ始めるし。万一!?を思ってお昼に用意しておいたのだが「これで充分」とグレイな顔。お刺身だから,簡単だから・・・と言っても2階へ上がってしまった。私もしょんぼりと食卓に向かう。実は私も目下空亡なのだが,案じていたとうりパリ組と縁が薄くなる予想どうりに、息子ったら日本に帰る理由が無い、目下パリでも仕事が忙しいからと宣う。スワ,永住か!?食欲もなくなる母と私でした。でも舞い戻るのよね,日本人は。食べ物が呼んじゃう筈。が、納豆まで作るお嫁さんだ。手強いかも。


2009/10/23 金曜日

ヒジキ事件

Filed under: 時代 — Patra ICHIDA @ 9:24:16

この南ポルトガルの笑う犬ご紹介記事を書いた中に蒲鉾4切れ事件というのがあって私も同じ経験をした!と書いたのですが、私の場合は「ヒジキ事件」。新婚間もない頃、我が家は年中人の出入りが多く、大概が旦那さまが引き連れてくる会社の同僚です。何も用意してない時でもせっせと食事の支度をする健気な若妻でしたから、ホント嫌になるくらい人が勝手に出入りし、ある時など上がりがまちに肉の包みとメモ・・・夫の友人の役者です。撮影で戻るまでに作っておいてね!だと。人の集まる家は栄えるとは聞いてましたが大嘘で、米びつはいつも空っぽ、ほんとうに草臥れる新婚時代でした。

同僚を連れ戻った夫殿に丁度、できあがった山盛りヒジキを一先ず出して、お酒を出して台所に戻った健気な若妻、次の料理にとりかかり、出来上がったお皿を持って部屋に戻った僅か30分くらいの間に・・・我が目を疑いましたぜ!・・・何とさっき運んだ山盛りヒジキの丼が空っぽなのです。「わたしのヒジキは?」もちろん残ってません。エプロンに顔を埋めて号泣してしまいました。だって食べたかったから作ったヒジキです。「野蛮人!、おもいやりのかけらも無い人達なのね!」とんでもない所へ嫁に来ちゃったと思いましたよ。二人の男どもは呆然として泣きじゃくる私にかける言葉も失ってます。
40数年前の日本の男は、ほんとうに、いわゆる躾がなされていないそんな輩ばかりでしたね。10年たっても何一つ、思い遣るという心の進歩がなかったのでね、振り返りもせずにトットと出てきちゃいましたよ。食い物の恨みは恐ろしいというお粗末です。飽食の時代の今は果たしてどうなんでしょう?青目はモロッコでの蒲鉾事件ですからね・・・推して知るべし。


2009/10/22 木曜日

鰻茶漬け

Filed under: 料理,日々雑感 — Patra ICHIDA @ 21:35:31

CIMG4624CIMG4619CIMG4631「柿が食べたい!」と言う母のリクエストで夜の献立を変更。夜に柿って案外お腹を冷やすので、家で作るレトルトの鰻どんぶりにしました。沢山食べちゃわないように小さめな丼にご飯,海苔,すり胡麻に鰻を湯煎で暖めて半分づつ載せ三つ葉。二人で一人前で間に合います。鶏レバーの生姜醤油がうな胆のかわりね。キャベツと胡瓜の酢の物。この頃少し小食になった老母はお茶をかけずにタレでうな丼スタイル。「ちょうど良い量だった。柿もおいしい」自分用ナイフで薄くスライスして満足そうです。ちびちびと菊正を適量だけ飲み終えた私は,熱いお茶を注いでうな茶漬けにします。絶妙な献立バランスに満足した晩秋の一時。


偽レシピ

Filed under: 料理,日々雑感 — Patra ICHIDA @ 12:36:09

CIMG4511この前作って出した鰯のポルトガル風・・・ホウレン草を鰯のお腹に詰めて焼くレシピは本家ポルトガルには全く無いそうです(笑)夕べ青目から長いメールが届き、

「ポルトガルの鰯・・・ほうれん草ばさみ・・・これは多分、フランス料理かなにかの、ポルトガル風料理かもしれない・・・と思いました。15年いて、見たことも聞いたこともない料理でした。
鰯=炭火焼き・・・以外はないよ、ここ。」

と書いてありました。20年も前からこうして食べているのですが,絶対にただの塩焼きより美味しいから正式に「ポルトガル風な鰯」・・・から「再会の鰯」とネーミングします。多分フランス料理のシェフのアレンジかな?
そっと覗いていた青目がこの「ポルトガル風鰯」に引っかかってメールをくれたのですからね、鰯とホウレン草のマッチングが絶妙な「気」を発散し、青目を呼び込んだので「再会の鰯」に決めました。あはは・・・

ハッピーオリーブも今度から、脇に添えることにしましょう。


2009/10/21 水曜日

南ポルトガルの笑う犬

Filed under: 友人,感想,料理 — Patra ICHIDA @ 22:39:48

CIMG4605CIMG460740年の空白を埋めるのは一冊の本で充分でした。昔の友人の著書を早速取り寄せ、午後から一気に読みました。今までネットフレンドの本を何冊か応援のために読みましたが、贔屓だけでなく実に面白かった。夫の赴任先、南ポルトガルのアルガルヴェ地方の港町に住みついた彼女は,「若い頃憧れたパリやローマと全く違う世界にがっかりし怒りもし悲しんだが、ここで幸せにならなければならない、と決心し、どんな小さい幸せも見逃すまいと目を凝らしていきて来たような気がする」と書いている。友達をみつけるため町をさまよい歩く路傍の主婦は.沢山の犬と顔見知りになり、< どもども奥さんと声をかけられることが・・・そんなときの彼らの顔は必ず,笑い顔なのである。>と
表題の由来が明かされる。「そしていま,町の犬で私を知らないものはない」
滞在14年にして、いまは沢山の外国人から遂には排他的なポルトガル人の友達まで多くの友情に支えられ日本人として胸を張って暮らす姿は感動です・・・。胸が詰まるような大人の女の友情の示し方、様々な国の男と女達のエピソードどれもが輝く陽の光のように詰め込まれている,素敵なエッセイです。

惜しむらくは本の表紙があまりにも地味・・・これは店頭ではほとんど目立たないだろう。手に取って2、3行読んで頂けば引き込まれること請け合いだけど。ぜひ手に取って読んで欲しい。中の写真はブログの方が楽しいけれどエッセイには久々に大人の女の愛や孤独が、ユーモアとともにどの章からもこぼれ落ちてきます。4切れの蒲鉾事件など同じ思いを経験してるので膝を叩いて共感したのでした。ぜひ買ってください。「南ポルトガルの笑う犬―アルファローバの木の下で
」宣伝ですが.裏切りません。女性にプレゼントしたら喜ばれますよ。


© 1999 - 2026 Patra Ichida, All Rights Reserved.