2010/7/17 土曜日

ポルトガルからお悔やみ

Filed under: 友人,料理 — patra @ 2:54:58

ポルトガルからお悔やみCIMG7565CIMG7567CIMG7564ポルトガルへ帰った青目に、これはだけは嫌なの、というメールを出してしまったら音信不通になった。40年の空白にお互いが相容れないものが生じていたのも真実でした。お互い個性強過ぎ。

奇麗な花の写真や、友人の訃報については書かれているものの、我が家の姉の不幸には一言も触れてないので、さびしくブログを閉じてしょんぼりとした1週間を過ごしていました。すると・・・昨日郵便が届きました。なんと青目とご主人から奇麗な菫の花びら2つ描かれた手製の和紙便箋でのお悔やみでした。
9日に出して16日にやっと日本に辿り着いた手紙でした。達筆だった・・・お手軽なメール等にしない、古風な日本人らしい心遣いにお婆ちゃんとしんみりしてしまう。私って・・・・。
・・・素直になれなくて(笑)姉の残した祝婚歌からもう一度、人への優しさを学ばねば。


素麺3連続・・

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 2:26:24

CIMG7575CIMG7573IMG_0800「だってツルツルはいるんだもの」と3夜連続で素麺ナイトです。
ま、食べられるなら良いけど・・・

姉のお葬式は、やっぱりドクターストップが掛ったので自宅で母にお焼香だけ、させました。ちょうど居合わせた人にはお線香を上げて頂く。姉がもう居ないという実感が乏しいのか何事も無いかのように振る舞う母。複雑な思いの娘の心中などおかまい無し、食べてみないと入るかどうか分らないから・・・と言いつつ素麺の他に海老フライに牛ロースも一切れ、凄い食欲でした。昨日,行った病院では貧血が著しいそうで、増血剤を出していただく。
口から食べられるならば、それに越したことは無いから・・・


2010/7/16 金曜日

姉の愛した詩、

Filed under: 人物,家族 — patra @ 0:03:42

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姉が愛した「詩」は吉野弘の『祝婚歌』でした。
彼女自身の結婚は、実は2度目です。10才年下のご主人と周囲の反対を押し切って結婚したのです。
2度目の結婚を絶対に失敗したくなかったのでしょう・・・

若い友人達が結婚するたびに、常に贈っていた詩がこれです。

    『祝婚歌』  吉野 弘

    二人が睦まじくいるためには
    愚かでいるほうがいい
    立派すぎないほうがいい
    立派すぎることは
    長持ちしないことだと 
    気づいているほうがいい

    完璧をめざさないほうがいい
    完璧なんて不自然なことだと
    うそぶいているほうがいい

    二人のうちどちらかが
    ふざけているほうがいい
    ずっこけているほうがいい
    互いに非難することがあっても
    非難できる資格が自分にあったかどうか
    あとで疑わしくなるほうがいい

    正しいことを言うときは
    少しひかえめにするほうがいい
    正しいことを言うときは
    相手を傷つけやすいものだと
    気づいているほうがいい

    立派でありたいとか
    正しくありたいとかいう
    無理な緊張には色目を使わず
    ゆったり ゆたかに
    光を浴びているほうがいい

    健康で 風に吹かれながら
    生きていることのなつかしさに
    ふと胸が熱くなる
    そんな日があってもいい

    そして
    なぜ胸が熱くなるのか
    黙っていても
    二人にはわかるのであってほしい

ご主人と娘に献身的に看取られ支えられて・・・・本日がお葬式で、7月8日に逝きました。
結婚生活は幸せだったと思います。
姉も献身的にご主人を支えていました。世間には露ほども疲れを見せずに・・・明るく元気でした。
姉の写真が手元に無いのが哀しい。
これは去年2009年の11月下旬に
私がプレゼントしたウイッグを付けた姿をこっそりblog「なかよし」に載せるため横から写しておいた記録です・・・。
16回で抗ガン剤が効かなくなったと聞いていた頃です。

この吉野弘の言葉には、結婚だけではない、人と付き合うだいじな要が、すべて盛り込まれています。
読み返しては泣きました。
合掌。


2010/7/15 木曜日

姉の好きだった八重のトルコ桔梗

Filed under: 時代, — patra @ 13:24:44

IMG_0787IMG_0783CIMG7558平成22年7月8日

姉、涅槃へ旅立つ・・・・
本日お別れです。


観世音菩薩像

Filed under: 人物,日々雑感,時代 — patra @ 0:40:20

CIMG7537高村光雲のレプリカですが・・・20年前から私の側に置いてあります。これと手の中の勢至菩薩の香合仏、御来迎図を用意し、常に仏と一緒です。

何が起ころうが、昔、息子の交通事故でも動揺がなかったのはみ仏の意志として受け入れて生きてきたからでしょうか。
驚くことは、もう何も無い・・・。受け入れます。


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