オスカー・ジョヴァンニ・ソクラテス
作者の亡き村松周作さんが出来上がったジョヴァンニの写真を写してくださった。
できる工程を1からアップして下さっていました。全てに優しさに溢れていました。
写真で見ていた時は手にコーヒーカップか?と思っていましたが、何とヒッコリーのパイプでした。
エルメスのスカーフといい、チョッキといい、素晴らしいディテールに感動しました。
村松さんの訃報
人形作家の村松周作さん、通称ガマさんの訃報が飛び込んできました。
去年の6月から重なる病気で遂には足を切断、懸命にリハビリをし、復帰なさるというニュースに応援していましたが、思いの外、病は重かったのでしょうか?
ジョヴァンニウサギを作っていただいた時、写真が無かったので懸念しながらお電話すると
「名前が凄いね、大丈夫、大人になったジョヴァンニを創りましょう。僕、可愛イイの苦手だから老人ウサギね」と仰って半年後お電話頂いた時は「遅れてごめんなさい、四方にしか言ってないんだけど、妻が癌になっちゃって、家事から何まで、妻任せでやってなかったので、大変なんだ、もう少し待ってね」にとても驚き、励ましました。
そして届いたジョヴァンニウサギは見事で、愛情のこもった素晴らしい出来、まるで命が吹き込まれたような傑作でした。どんなに嬉しかったか・・・細部まで美しい。
それから半年、今度は村松さんが倒れ、それが大変な病状で心配したり支援を呼びかけたり、励ましておりました。
リハビリ病院へ転院というニュースで、程なく元気になられると信じておりました。
ここ何週間も私の足が急に腫れ、痛みも出て、どうしたのか?村松さんも痛かった末の切断だったのだと聞いていただけに心配だった矢先の訃報です。胸が詰まりました。どうして私の好きな才能は、こうも早く天国へ召されてしまうのでしょう。闘病中の奥様は大丈夫でしょうか?少ない情報に心を砕きながら、心から今はご冥福を祈るばかりです。
26日はちょうど歯科衛生士の先生がお別れに見えていた時でした。ジョヴァンニウサギを抱いてくださった事もあったのを思い出しました。誰もが細部まで見事なジョヴァンニウサギに感嘆の声をあげてくださるのです・・・
長い間、お世話になった先生とお別れ
引き継ぎの新しい衛生士さんと先生と3人でお別れのお茶しました。
先生がお部屋に入るなり「イチダさん、今日は青なんですね、いつもお花に合わせているのに珍しいですね」とおっしゃった。確かにw本当はカサブランカの白に合わせて白を着たい気分だった。
なんと先生も青でした。すると新人先生が「写真を撮りますよ」と声かけてくださったので、お揃いのツーショットです。
外界とほとんど接触のない暮らしに、突然、とびきりの笑顔の青年がやって来て、歯のメンテナンスを1年半に渡ってしてくださったのはラッキーでした。笑顔が本当に素晴らしくて、どれだけ癒されたことでしょう。
先生が希望していた転職先は、ランクアップし、嚥下不良や。口腔癌、舌癌、脳梗塞で飲み込み不具合の重症患者さんをみる遠くの診療所に転任なさったからです。
あっという間の決定でしたが、先生がステップアップするためには必要だと思います。
成功を祈って、新しい衛生士の先生をご紹介いただきました。
どんな時でも時間を割いて、一緒にお茶してくださった優しい先生です。
新しい先生は、生まれ年は違っても先生と同じ誕生日だそうで、写真を撮ってくださる、やっぱり優しい先生です。
気難しい私に気を使ってくださり、ありがたかったです。
これからも先生の教えを守って、自己メンテナンスに励みます。ありがとうございました。
先生が遊びに来てくださった時に写してくださった嬉しかった写真です。
お帰りになった後、玄関のラナンキュラスの鉢植えが急に枯れて居ました。不吉でした。
なんと後でわかった事は、ジョヴァンニウサギを作ってくださったガマさんこと村松さんがこの日に亡くなって居たのを知りました。ラナンキュラスが知らせてくれて居ました。