手洗いのための道具
日本に水洗トイレが無かった時代はお便所の前の縁側に手水鉢や桶がさがっていましたね。押すと水がチロチロっと出て指先を濡らす(笑)
ヨーロッパ,イギリスやフランスでも同じような時代,下水が完備されるまではそんな道具がありました。
壁に釘を打ち取り外せる金具付きです。
受け皿も取り外せ中の水をすてられます。ブリキにホウローが焼き付けてあるもの、美しい絵が描いてあります。
原発の無かった時代の生活の知恵がこんなに可愛く豊かな時代が懐かしく、砂糖入れや粉入れ等のキャニスターからマッチ入れ、玉葱入れ,洗面台まで今でも日常使いとして暮らしています。尽く可愛い女性のための愛に溢れた道具です。
面白いのはイギリスとフランスの国民性から来るデザインの違いです。同じ道具をつかっていますが
イギリスはダイヤクロスや市松,ストライプか無地が殆どですが、女性好きなフランスはパステルな色調に綺麗で可愛い花柄が描かれています。お鍋にも花柄・・・あくまで女性を喜ばせようとしているようです。
こんな日常使いの道具にもお国柄がでているのですね〜
ちなみにフランスの台所用品一式、総て同じ花柄で揃えてある鍋やフライパンやキャニスターは嫁入り道具だったそうです。
高くて手にはいりませんでしたが、テーブルクロス類,ナプキン類と一緒に持ってお嫁に行くなんて素敵な風習でしたね。