夜食の思い出
鶏牛蒡の翌日,残った鶏は煮こごりになっていたので冷蔵庫にしまう。
其のとき、先日のビーフストロガノフを救出、日曜はクスクスにしました。
少し香辛料を替え、赤唐辛子で辛くすればバッチリ!
私はカレーよりこっちのビーフストロガノフからクスクスをリメイクのメニューの方が断然好きかな・・・
カレーを好きになれない哀しい女,(ここ笑うところですから・・・お嬢さん)
父が生きていた頃は酒の肴にお刺身さえ出しておけばご機嫌だったけれど、多く登場したのは豆腐料理です。
炒り豆腐、アンカケ豆腐に冷や奴,厚揚げ等、何も無い時のお助け料理でした。
父の流儀は兎に角パラリとコンガリしてないと駄目でした。
飲み屋で出すねっとりシットリは即却下でした。
茄子も焼き茄子よりも煮たものを好む人。そら豆は大好物で、季節に先駆けていち早くお膳に出したものでした。
浅蜊の佃煮に味噌豆、野菜の掻き揚げ・・・ところ天でお酒を飲む人でした。
考えてみればどれも質素な明治の家庭の味です。ピッタリ5時にお膳につき晩酌2合。それから一眠りの父。
80過ぎてから夜食を私が用意するようになったのですが何を食べたいかその日の気分によって違う!と宣う人でしたから冷蔵庫にサンドイッチ用のパン,サラダ菜,ハムやお蕎麦やうどんの買い置きが欠かせませんでした。
夏は冷や麦より冷やし中華を所望していましたね。
父が2階へ運ぶ時、お盆でこぼすようになったので把手のある豆腐篭にミルクを入れ、多分今日はパン!と当りをつけて待っていた当時を思い出します。
なんであんなに頑張ったのだろう(笑)
お陰で今の暮らしがあります。