歩の置きどころ
朝から車椅子の肘掛けが取れたのを奮戦しつつも入れられず,結局10時半にヘルパーさんが来て,あっさりと穴に入れてくれました。
前の晩の夜から車椅子から落ちないように右側に傾けていたせいで呼吸が苦しくなてしまった。
ゼイゼイ...横になっていたら?と言われても姉のご主人がお昼に見えるし、福祉用品レンタルのアビリテーズさんを車椅子点検でお呼びしてしまったり、ボーコンセプトの椅子カバーが届く。そしてマッサージ!とても寝ていられる状況ではありません。
折角義兄が来て下さるのでお昼はお寿司。薄い水色のセーターが良く似合うご主人は義兄といっても私より8才も下なのです。
姉を亡くしてから一段とお髭が白くなってました。
遺産分割書類や父の残した遺言などをお見せする。
姉は一切の書類を見せないまま逝ってしまったので、当然の確認作業でした。
私の結婚時に購入した経堂を姉夫婦に譲ったときの経緯等含め,お互いが納得していた事柄ですが、きちんと書類にしてあります。
もちろんお婿さんには関係ないことですが母の僅かな遺産は、法律上姉の娘にも権利があるのだそうです。
まさか、あんなに早く逝ってしまうなんて姉自身も,私の両親も義兄も思っても見なかった事ですから・・・
トラブルの素のアパートの借地権を二分割するわけには行かないので、どうするかの話し合いでした。
事情が分ったせいか、義兄は納得してくれましたので先週までの黒雲は晴れたのでした。
義兄も,安穏とはいかない前途に何度もテラスで煙草を吸います。
どう生きるか?の最初の一齣、歩を置く場所が最も大事・・・なぜか私はその大切さを小学校の時から考えていたようです。
姪を支えて行く心構えを新たにしながら休まることのない人生を思うのでした。
父に供えたお刺身と日本酒でひとりジっと考えた夜。