夜話し
その家の流儀や生活上の癖等から、母、余程、気分が良かったのか孫に伝え残しておきたい家系の話などを始めてしまう。
ペンギンのドキュメンタリーを見るつもりが神妙にお婆ちゃんの話に耳傾けている息子達・・・フミちゃんが食洗器を作動させ後片ズケをしてくれている間も話は続きます。
こんな時間さえ貴重に思い出せる日がいつかくるのだろう、と貧血でほぼ色白になってしまい、少し浮腫んだせいで皺の無くなった腕を、顔をボンヤリ眺めていたら・・母が
「だから、がんばりなさいよ!あんたも」と私に向かって言うので慌ててしまう。
詰まる所、母の母方のご先祖も父の方の御先祖も何故だか女系が圧倒的に強い家系だということが判明してしまった。息子の眉が八の字になってしまっていた・・・・面目ない。