2004/11/23 火曜日

千の風になって・・・

Filed under: 友人 — patra @ 0:55:21

 A THOUSAND WINDS

 Do not stand at my grave and weep,
 I am not there, I do not sleep.

 I am a thousand winds that blow;
 I am the diamond glints on snow.
 I am the sunlight on ripend grain;
 I am the gentle autumn’s rain.

 When you awake in the morning hush,
 I am the swift uplifting rush
 Of quiet in circled flight.
 I am the soft star that shines at night.

 Do not stand at my grave and cry.
 I am not there; I did not die.
昨日の西村よし子さんの事について書いたら、この詩について
ご紹介くださった方が居ます。
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2004/11/22 月曜日

追悼セールのお知らせ

Filed under: 友人 — patra @ 2:07:43

私には忘れられない人が沢山居るのですが、ついこの夏の終わり、まだ暑さの残っている9月19日にも一人の先輩を病気で亡くしました。
その事を知ったのさえ、大分経ってからで、どうする事もできませんでした。

彼女は浅草生まれでした。日本で初めて原宿に「マンション・ブテック」という名称を流行らせた個人デザイナー1号の人!と実は思っているくらいなのです。s’40年代の何も無い時代に信じられないくらいお洒落な店作りをしていました。沢山なサテンのクッションや色とりどりのオストリッチの羽根、綺麗に塗られた籐の椅子、スタンド、床に置かれた篭の中の小物達、医療機具を入れる家具、いち早くお店のディスプレイに使用したのもヨシ子ちゃんじゃないか?と思っています。ピンク色に塗りあげ、それは凄く可愛らしくて・・・当時のおしゃれ好きな若者の心を瞬く間に虜にしたものです。
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2004/11/21 日曜日

男気

Filed under: 人物 — patra @ 2:22:56

今日でラストの「弟」を見て考えたこと。

昨日のシーンで初めて私が渡哲也さんのファンになった理由を改めて理解できたように思った。
息子の交通事故で暫く休んでいた私の仕事復帰は、確かシャープだったが、もう一つは渡哲也さんの「カゴメトマトジュース」だった。これは高橋靖子さんへ来たお仕事で、彼女の都合がつかずに、代わりに私を紹介いただいた。
製作打ち合わせの為に調布、日活の近くの石原プロへ出かけた私は、プレハブ小屋を、多分手狭になって2棟を連結したであろう段差のある質素な事務所に、まず驚いた。砂利の敷かれた敷地には撮影に使われる小道具、バスタブなども乱雑に放置され、スタッフも男ばかりが出たり入ったりと落ち着かない。

今思うと石原プロが立て直しに必死な頃で、渡さん始めスタッフ全員が一致団結していたのだ、とドラマで初めて知り納得した。

今回のドラマにはそのプレハブの事務所が忠実に再現されていて、しかも、そこへ渡哲也さんが尋ねて来て石原プロの窮地を救う重大な話になっていたから・・・あぁ、そうだったのか!と胸が熱くなったのです。
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2004/11/20 土曜日

眩しい歯並び

Filed under: 料理 — patra @ 3:42:00

韓国へ出張したさとなおさんの日記を読んでいたらキムチが日本の物と全く違う、塩辛が決め手!みたいな事が書いてある。それならあそこだ!と突然、韓国大使館の前、仙台坂の韓国キムチの店を思い出した。教えてもらったのはかれこれ15年も前なので未だあるのかは知らないが、左側に韓国大使館のゲート、厳めしい顔の警備員が立ってこちらを睨んでいる。ちょうど坂を登り始める途中の小さい店なので、車を駐車しづらく、買いに行くのが億劫になって久しい。麻布十番に住んでいる友達に連れて行ってもらった日はカルチャーショックだった。小さい店に美味しそうな漬け物の桶。沢山のキュウリやカクテキやキムチに交ざって全く知らない食べ物や漬け物が店先に溢れるように並べてあった。小父さんが一人通れば塞がるような通路に立ってぼんやりと物色していると、やはり車で乗り付けたハチ切れそうな若い韓国人と思しき女性が私を見て「ここは、おいしいのよ!ほかじゃ食べられないのが一杯あるから!」と声をかけて来た。いかにも初心者風の私が選びあぐねているので邪魔だったのかもしれない。端に避けると、テキパキ注文しながら私を振り返って「いいから、ここのイカのキムチ漬けを買っていきなさい。」と綺麗な歯で笑った。
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2004/11/19 金曜日

一葉を読む

Filed under: 人物 — patra @ 2:56:08

樋口一葉はお金、五千円札で一躍、脚光を浴び始めているけど文京区本郷のお寺、法真寺では、毎年「一葉忌」が開かれるたびに母が友人と女優幸田弘子さんの朗読する「たけくらべ」や「おおつごもり」を聞きに通っていたもので、今さら騒ぐのがおかしいような気もします。幸田さんはお若い時分から樋口一葉一筋に朗読されてきた女優さんです。地味ながらも根強いファンに支えられて人気があります。今年の一葉忌は、<お札>になった事で一段と騒がしいことになりそうだ、と新聞に出ていました。なんでも貧乏時代に住まっていた台東区竜泉の一葉記念館祭りと晩年の10年を過ごした文京区の一葉忌とで集客を競い合っているのだそうです。

何だか迷惑な話で、天国の一葉もあきれて苦笑しちゃいないかしら?
貧乏時代に通った質屋(旧伊勢屋)や旧跡菊坂の井戸がそっくりそのまま残っている文京区へ人々が押し掛けるほうがよっぽど心配だから・・・例年どうり幸田さんの朗読があれば良いだけなのに・・・・
役所がこぞってPR、作家荻野アンナさんの講演等があるそうです。地元商店街も大騒ぎ。簡易トイレを用意したり会場に入れない人のためにTVモニターを設置したりするとのこと。そうか街おこしなのか・・・

今までずっと朗読を続けられた幸田さんの事に一行も産経新聞は触れていないのが不自然だった。
下の方に幸田さんの去年のお写真があります。ちなみにイベントは今月の23日、9時30分から。





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