2010/2/26 金曜日

小さく小さく。

Filed under: 料理,日々雑感 — patra @ 0:04:03

CIMG61345月に胃がん宣告をうけてから母の胃は大分小さく成りつつあります。好きと嫌いが激しくなりました。お魚が特に駄目なようです。「え、カジキ!?要らないッ。」日々こんな会話から始まります。
目下、母のお気に入りは嫌いだった大粒納豆です。あんなに好き好きといってた筋子は目もくれません。これも胃のせいなのか?我が侭なのか定かでは無いのですが・・・用意した食材が余るのは困ります。
人工股関節手術後の感染症は目下ピタリと止まり、それもかえって心配だそうです。なので体力保持の為どう食欲をいじするか?だけが問題な日々です。
『魚って聞いただけで食べたく無い。お肉?、もうお肉もいいっ。」と大変な我が侭ぶりで,勘弁ヨシ子さん!!状態。もう胃が大分小さく成っているのです。

父が亡くなる年、真夏に食べたがった「すきやき」を”暑い”と言う理由だけで却下してしまった私は今更なのに後悔が残るのです。
食べたい時に、食べたい物をたべさせる!が、いまの私の一番の優先順位です。いつ何時、いかなる異変が起きるやも知れない老人との暮らしは毎日が「あとで後悔しないように」だけなのです。

柚子醤油をかけてあげる。「あら、おいしい」「この白髪葱がいいわね〜」
何時も母に頼んで切ってもらう白髪葱を百円ショップで買ってもらった専用白髪葱切りが登場です。太いので水に晒してもクルリと母の切るようにはカールしない葱ですが・・・・

カリッと焼いて小さく切って出した二切れのカジキマグロとミニミニグラタンに若布と菜の花の中華スープ。
モグモグする母にフードプロセッサーを買わないとね!?の私に答えて、
「平気よ、噛めるわよ、しつれいしちゃう」と元気な母の最近の口癖は「いいかげんにお迎えこないかな?くたびれちゃうわよ〜長生きするのも」

ひとしきり大往生を遂げた教会の牧師さまの,名物奥さまの話を持ち出してから「掃除、洗濯丸で駄目、だとどうかな?大往生って神様は誰を何処で、どう仕分けしてるんだろうねぇ〜」だと・・・。そんな事しりませんてば。





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