2006/7/27 木曜日

人生のポイント「運」

Filed under: 人物,時代 — patra @ 4:53:01

問題が多くても良い企画もあるNHKの「プロフェッショナル」という番組が好きだが、つい見忘れてしまう事が多い、が今日は特に見たかった人イタリアで有名なフェラーリ自身の名を取った名車エンツイオ・フェラーリをデザインした奥山清行さんの再放送、逆境こそ成長を掴むチャンスに共感しました。
最後の質問に答える奥山さんの明解な答えがここ最近で一番心にひびきます。

「・・・
プロというのは、僕は今日のためじゃなくて、人のために仕事ができるひと。だから明日の人のために仕事が出来る人だと思うのです。」

画面以外から奥山さんのプロぶりを探るには番組取材のこぼれ話にある。
司会者のコラム
にも表現されています。良い仕事をする上でもっとも大切な事は?との司会者の質問に・・・興味深かった奥山さんの答えは「運です」とハッキリと答える所ですが、これは実は重要なポイントだと思いました。

一般論的理解では「運」とは転がり落ちてくるボタ餅、一方的な摩訶不思議のように捕われがちですから質問者も「えっ〜運ですか?」と驚きを隠しませんが、この奥山さんの答えた「運」の理解力こそが仕事を進めて行く上で重要なポイントではないでしょうか?
「チャンス」と捉えるか否か決めるのはご本人だけの力量才覚なのです。

奥山さんがデザインした世界に誇るエンツイオ・フェラーリが世にでた瞬間のデザインスケッチは所用時間が実はやり直しを命ぜられてしまった、わずか15分の勝負だったのだそうです。昼食抜きで描いたたった15分の成果だったのだから・・・普通の人なら「できない」と考えてしまうだろう僅かな時間。しかしながら奥山さんは15分あれば何とかなると「運」の扉を開けるのです。
この15分をモノにできるためには「よし!」と思う賭ける心意気と日頃からどんな所でも描き続ける努力があったからにちがいないのです。

「運」と「努力」は実はワンセットなのだ!呼び込むにはもちろん才能とそれとやっぱり諦めない根性ですかね。スポーツの心と一致する「運」の部分のお話が番組では流れなかったので併せて読むと楽しいです、勇ましい日本男児の活躍に何だか希望を感じた日。

今夜も次の放送があります。


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