2004/10/28 木曜日

屋根に登る人

Filed under: 日々雑感 — patra @ 2:40:34

台風の影響で大雨がつづいたせいか、雨漏りがした屋根に工務店の人が登ってくれた。
問題らしき部分をあらゆる角度からデジカメで写しノートパソコンに取り込んだ画像で、なぜ直したばかりの屋根から雨漏りがおきたのかを、私と建築家の姉に丁寧に説明してくれた。

今回のように風も強く、雨量の多い、しかも南側から巻き込むように吹く風は谷樋に溢れる水を跳ね上げ、防ぎようがない...とのことで問題のコーキング部分のひびわれを、取り敢えずなおしておきましょう、と再び屋根に上がってくれた。

今度の台風は、問題の出た家が結構ありますよ!と5本のコーキング剤をすっかり空にしてから降りてきたのは小1時間、経っていた。

急に寒くなり陽が陰ったので大急ぎでココアを入れてお出しする。

坪単価200万〜400万くらいのコストをかけた車ならいざ知れず、今の現状では雨漏りは防ぎようがないよ!という日頃の父の口癖を思い出したのでホントですか?と伝えると、カップを静かに置き、「確かにそのとうりです」と頷いた。

側から姉も「何しろ私の29歳の時の未熟な作品だからね、すいませんね」と付け加えたので、驚いた。絶対に自分から謝るなんてことは無かった姉だからだ・・・
どんな現場の屋根にも登る事も出来た若い頃の姉、自信満々だった姉、家も我々も歳を取ったものだ。

「ご苦労様でした、暫く様子をみてみますね」と大人になった私もさり気なく答えた。たった2年で雨漏りするような板金屋を紹介するなんて、と腹を立てていたのだが姉に取って大事な下請けさんなんだろう、と理解できたからである。

下から煽る雨は繋ぎ目をたどり、雨量が樋の高さをこえれば必ずどこからかしみ込む雨の事を防げないし、重い瓦では地震で潰れやすいし、結局5年に一度のメンテナンスで行くしかないペントハウスなのだから。

      ☆
3階に居たので夜、TVを見て、初めて新潟の坊やの救出をしりました。奇蹟ってあるのだな〜と感動したり、端や人質の報道を知り、表と裏について考えた日です。


  1. 車はさ〜広さで言えば一坪強だよね、その広さに対し200万もコストをかける。
    雨でも平気なわけさ・・・
    そこへゆくと家は一坪40〜65万くらいのものでしょう?×坪数=建築費。

    比べるだけ無駄だよね。コンセプトが違う。今はやりの気密住宅は、反対にアレルギーやカビを増殖するらしい。

    そう言えば高層住宅は絶えず揺れているらしいね。
    人体に感知できない揺れが脳に影響を与える心配もあるらしいよ。

    コメント by jovanni — 2004/10/29 金曜日 @ 2:55:11

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