2004/8/14 土曜日

その男ゾルバとオリンピック

Filed under: 日々雑感 — patra @ 6:44:29

いよいよ数時間でアテネのオリンピックが始まるのでTVをつけっぱなしで待っていると、珍しくギリシャ、という繋がりかアンソニー・クイーンの「その男ゾルバ」を放映していたので途中からちょっと見る。確か女学生の頃に見た記憶があるが、気骨だけの危なっかしい男性像に全く興味は持てなかった。

それがどうだろう、今回はこのゾルバのヤニ臭ささ、いいかげんさが憎めない。愛嬌さえ感じるのだ。男ぽさが結構気に入って最後までみてしまった。歳をとると男の主役の映画も確実に許容範囲が広がるから面白い。昨夜見た池部良さんの「君死に給う事なかれ」しかり・・・池部さんがあんなに完璧な男前だとは子供の頃は全然分かっていなかった。後年、高倉健さんの仁侠物で番傘を手にハラリ、と振り返る立ち姿の美男降りに「これぞ、日本男子」として我が目を疑ったものだ。何だか歳を取ってやっと開眼したような、ちょっと得した感じ。

今度のオリンピックも最後のさいごまで工事が間に合うか世界の気を揉ませたギリシャだけれど半分がこの映画のゾルバみたいな人々だとしたら開催できるまで、さぞ大騒ぎだったことだろう。
とか書いていたら後ろのTVから・・・

あ、なんだか勇壮な太鼓の音とともに開会式、やっぱりとても男っぽい。会場が素晴らしい上にパレードが見事で紀元前からキプロス、ギリシャ彫刻等を題材に塩基記号まで一気にオリンピックの歴史のみせ方に引き込まれて言葉もなかった。ごめん、ゾルバの子孫は凄い底力を持っていた。花火の美しさなんてもう近来、見た事がないくらい綺麗だったのは何故だろう。そして彫刻に扮した若者の美しさも完璧だったのでつい徹夜。
このオリンピックは女性の旗手が非常に目立ったのも特徴だった。
マオ・カラーの真っ白いスーツ姿の男達が一番素敵なユニフォームだったが何処の国だったか?


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